10円玉を6枚入れ実家の電話番号を回した。コールが6回なった所でこれは繋がらないと思い受話器を置こうとしたとき、もしもし と声が聞こえた、明らかにお袋の声であった。何を話せばよいか戸惑っていたが、俺だよ と声を出した、すると何だ明(あきら)じゃないのと弾んだお袋の声が届いた。暫く連絡無いから東京でどうしているのか、学校は大丈夫なのか心配していたんだよ と話しはじめた。  どうやら自分は大学時代にに若返り・或いはタイムスリップしたのだと咄嗟に感じた。  つづく