希薄な存在

川崎事件の犯人はスマホもパソコンも無しで生活していたらしい、現代においてこれらのツールを持たない事は社会からの隔絶を意味するものである。当然生活範囲も狭まり人間関係に於いては殆ど誰とも交流が無かったと伝えられている、この世に存在しながらその存在が希薄な人は,その他引きこもりを続けている人達の中にも,きっといるに違いない。元農水省事務次官が息子を殺した事件はこの川崎事件が背景にあるのであろう、親として人に迷惑をかける恐れがあるならば自らの手で始末をと考えてしまうのはある程度理解し得る。病や障害が原因ではなくて社会参加していない人達を対象にした国家プロジェクトが必要である、60万強の人が引きこもりをしていてそのうちのかなりのの割合が40~50代になっている事を考えるともっと深刻に考えなければいけないのではないかと感じる。