学歴2

私の父親が亡くなったのは高校3年になった秋であった。勉強もろくにせず業者試験では普通科145名中143位の成績であった。葬儀の日父の甥っ子である50近くの人が私に対して男は何が何でも大学に入らないと駄目だと、とつとつと私に語り掛けた。彼は東京で印鑑の会社を経営しており社長であったが、自分がこの年齢になるまでの間、いかに日本の学歴重視の社会に苦しんだかを語った。彼は高卒であった。一昔前は日本は学歴中心に動く世の中であったのだろう。私も昔男は一高、女は二高といった言葉を聞いた覚えがある。しかして、これからの日本は個人の能力中心に動く世の中になるであろうから皆学歴からは解放されるに違いない。誰よりも早く新しい事・人と違った事に取り組める行動力がその人の成功を左右するに違いない。色々考えていないで何か始めてみる事がやはり重要な事なのだ。そういう時代に入ったのだ。